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以下の事例から1つを選択し、それぞれの政策領域について政治の論理と経済の論理がどのように作用しているのか具体的に論じなさい。
(1)安全保障 (2)貿易 (3)金融 (4)科学技術 (5)移民
(6)経済発展と人民・民主化 (7)地球環境問題
1.地球環境問題における政治と経済の理論について
地球環境問題に関する政治の論理とは、環境問題が国境を越える公害となり、国際的な協力が必要だとする主張である。環境問題の解決は経済発展よりも優先すべき事柄であり、それらの恩恵は国際社会全体にもたらされるものであるという考え方である。しかし、この論理には「先進諸国が、すでに達成した経済レベルを維持しながら地球環境保護の必要性を強調し、開発途上国にも同様の厳しい環境規則を求めることは、開発途上国の経済発展の機会を奪うものである」とする批判がある。この批判は、地球環境問題に関する経済の論理であり、資本主義経済の世界において、経済発展を推進することは必要不可欠であり、経済発展を阻害するような地球環境保護政策は認められないという考え方である。
この地球環境問題に関する政治と経済の理論に、絶対的利得と相対的利得...