PB2170 保育内容A・健康 1 単位目 2012 年度
『保育・教育ネオシリーズ16 保育内容・健康』河鍋翯編著(同文書院)
幼児期における運動遊びの指導上の留意点について述べなさい。
幼児期の運動は、人間としての土台づくりにはかかせないものである。運動により様々な刺激がもたらされ、その刺激に応じること身体機能が整備される。自ら行動できるようになり、活動範囲が広くなると刺激や行動内容も広がり、対応も徐々に洗練され、たくましく、器用になる。さらに、幼児期の運動は、身体や運動能力だけでなく、知的能力の発達にも大きな影響をもたらされている。そのような運動遊びを指導する上での留意点を。幼児期は発育発達の途上であること、様々な納涼が未熟であり、故に大きな可能性も秘めていることをふまえ考察する。
一般的に発育は成長と同じような意味として用いられるが、主に身長や体重など形態面など大きさや形が変化していくことに用いる。対して、発達は内臓の働きや運動機能、精神能力などの機能面や質的変化などに用いる。
発達は一定の順序で進み、退行や飛躍することはない。人間の運動発達でたとえると、生後首がすわり、お座りやつかまり立ち、ひとり歩きなどへと進むように、頭部から始まり足部の方向へ発達している。また、ものをつかむなどの発達の場合は、手のひら全体で握りはじめ、その後拇指と他の指でにぎり、つま...