佛教大学通信課程の合格済みレポートです。あくまでも学習の参考としてお使いください。各科目B判定以上です。テキストを中心にまとめています。
児童期、青年期において社会的認知(社会性の発達、対人関係(親・仲間))の拡がり、自己意識などがどのように変化するかをまとめよ。
児童期は身体発達も比較的緩やかで情緒的にも安定した時期であるといわれる。この時期の最も大きな特徴は学校生活の開始である。また、児童期には親や教師との関係から仲間関係へとウェイトが移行するとともに、集団内での位置づけや役割が強く意識されることとなり、他者との関りは、身体成熟の増大・早期化ともあいまって、子どもの自己意識の深まりに大きく作用する。
児童期では学校という新たな生活空間を得たことで、子どもの対人関係は大きく変化する。初めて学校に足を踏み入れた子どもは、大規模な集団に驚き、上級生の存在を脅威に感じるかもしれない。また、学級では教師の行動や態度に同調することや集団規範に従うこと、何らかの役割を果たすことが求められる。こうした体験は初めて学校に足を踏み入れた子どもたちにとって、新しく新鮮なものであると同時に、不安を生み出す。そして、その不安を解消しようとして、子どもはまず学級集団のリーダーである教師との関係を結び、それに依存しようとする。しかし、次第に...