佛教大学通信課程の合格済みレポートです。あくまでも学習の参考としてお使いください。各科目B判定以上です。テキストを中心にまとめています。
アウグスチィヌスの『告白(録)』を読んで、アウグスチィヌスの神学的倫理観の特徴について論じること。
このリポートの作成にあたって、テキストの主に第二編第一章で学習を深め、その部分を参考にして設題について述べていく。
アウグスティヌスはギリシャ思想とキリスト教思想を密接に結合させた最初の人物である。
アウグスティヌスの『告白』の中で読み取れる彼の生い立ちとして、まず、15歳に至る生涯のはじめの時期について、幼年と少年時代の罪をみとめ、勉強より遊びや子どもじみた楽しみにふけっていたと述べられている。その後青年時代に入り、このころから放縦な生活を始め、とりわけ仲間と共に犯した窃盗に心をひどく苦しめられる。
17~19歳にはカルタゴでの生活を始め、その間、恋愛や演劇に夢中になったが、キケロの「ホルテンシウス」を読み、知恵への愛を掻き立てられる。しかし、聖書に失望し、マニ教を信仰するようになった。その後、彼はしばらくマニ教を捨てなかったばかりでなく、進んで他の人々を誘った。さらに、占星術にも熱中したことについても述べている。また、この間に友人の死を経験し、深い悲しみを味わった。
29歳...