啓蒙主義と法典編纂及び司法制度改革に ついて
近代では宗教の影響力が弱まってしまった。その原因は、科学の発達と啓蒙主義である。
では、啓蒙主義とは何であろうか。啓蒙主義は17世紀から18世紀末まで発展した。今までのキリスト教の教えを守るように形成されてきた法は、本当に正しいと言えるのか、合理的に考えて法を発展させようという考え方だ。つまり、再検討と批判的評価に対して理性を使って発展させるということだ。そうして、全ての人間に共通する人間性の存在(平等)の強調と密室に監禁するなどの禁止が促された。つまり、拷問による自白の強制や残酷な身体刑のような人権を無視しているような刑法は問題となった。
そしてこの問題に影響を及ぼしたのはベッカリーアの批判であった。刑事手続きの公開を求めるなどを主張した。このように啓蒙主義者は、どんどんと自分の意見を述べていった。その結果としてイギリスの権利章典やフランス人権宣言など色々なものに形となって現れた。
しかし、権利章典が明確に個人主義を主張しているのに対して、フランス人権宣言は国家と立法を重視することを主張していて、内容は異なってくる。つまり、啓蒙主義の発達とは、一つの価値観が形成されたので...