■第1課題 第1設題(A評価)
①教科書のワーク1~20(3、7、12、20を除く)を全体1,200字程度で記述せよ。
②宮崎市定著『史記を語る』(岩波文庫)を読み、概略と感想を800字程度で述べよ。
[講評]
・丁寧に学習されており全体としてよくまとまっている。
・宮崎『史記…』については歴史家や歴史についてもう少し突っ込むとなおよい。
■第2課題 第1設題(A評価)
『史記』列伝から3つの伝を選んで其々について要旨と感想を全体2,000字程度で述べよ。
[講評]
・骨太で刺激的な三篇を選びよくまとめている。
・技術や文化は時代差があるが人間関係は共通なものかもしれない。
■試験対策(A評価)
論述の対策文(全3問×4パターン)
※経年による変化は自身で確認のこと
■参考文献
『アジアの文化Ⅰ』原田理恵 聖徳大学通信教育部 2003年10月1日
『史記を語る』宮崎市定 岩波文庫 1996年4月16日
『中国陶磁史』佐藤雅彦 平凡社 1978年3月27日
『史記列伝』司馬遷(訳:小川環樹) 岩波文庫 1975年12月16日
『現代語訳 史記』司馬遷(解説:大木康) ちくま新書 2011年2月10日
■備考
資料は試験対策の内容を確認いただくため「試験対策→第1課題→第2課題」の順に記載。
【試験対策】
<パターン1(全4パターン):三つの語句を説明せよ>
(1)魏晋南北朝時代の陶磁器
①魏晋南北朝時代の陶磁器は、青銅器の模造から解放され独自の発展をとげる。
②特に浙江省北部の越州窯が著しい発展を見せ、青磁の名器が多く焼かれた。
③青磁とは、青磁釉を施した焼き物のことだ。
④釉薬中の酸化二鉄が還元焼成により酸化一鉄に変化し、特徴的な青緑色を生む。
⑤(釉は植物灰を主成分とした高火度釉)
⑥また、越州窯では黒釉磁も焼かれた。
⑦さて、南朝は俑にかわり神亭壺や天鶏壺が名器の主流となる。
⑧一方、北朝はこの頃に厚葬の風習が広がったため、依然俑が名器の主流であった。
⑨北朝の陶磁器は西アジア(特にササン朝ペルシア)の影響を大きく受ける。
⑩シルクロードより持ち込まれた金・銀・ガラス器は陶磁器に新しい造形を与えた。
⑪また、葡萄・パルメット・連壁などの新しい文様も取り入れ表現力を増した。
(2)天命思想
①天からの命を受けた有徳者(天子)により統治が行われると説く、徳治主義的思想。
②天とは、人間を超越した絶対的存在である。
③また、天の支持を受ける天子は、万民の幸福に寄与する最高...