■第1設題 A評価
エミール・デュルケムの社会学の性格について述べよ。
■第2設題 A評価
アイヌ民族の権利主張運動が、日本人社会に認識させたものはなにかについて述べよ。
■参考文献
『よくわかる社会学 第2版 やわらかアカデミズム』宇都宮京子 編 2006年10月20日 ミネルヴァ書房
■エミール・デュルケムの社会学の性格について述べよ。
1、学説の内容① ~方法論的集合主義~
エミール・デュルケムの社会学は方法論的集合主義と呼ばれ、社会を個人の集合体ではなく「ひとつの有機体」と位置づけるのが特徴だ。即ち、社会という「固有の存在」の有機的作用が人の行動に強制力を及ぼすと考え、その相関性を分析することで社会そのものの論理を把握しようというのが彼の社会学なのだ。
では、デュルケムの述べる「社会」とは、具体的にどのような存在なのだろうか。私はこれを、人の行動を規定する「目に見えない枠」のようなものと理解する。社会を個人の集合体と考える場合、構成員である人の行為を規定するのは、これもまた構成員である人である。しかし、デュルケムの社会学では、人の行為は常に人の意思により合理的に決定されるとは考えず、そこに社会という目に見えない枠の作用が存在すると考えるのだ。そしてその枠は、時代や環境により変化するという意味において有機的である。 (イメージは右図を参照)
具体例をあげよう。2013年1月、アイドルグループAKB48の峯岸みなみが男性芸能人の自宅に宿泊し、動画サイトを通し丸坊主...