■第1課題 第1設題 A評価
天皇の権能について説明せよ。
[講評]
・よくまとめ、記述されたレポート。
・明治憲法、現行憲法の違いについての記述があればなおよい。
■第2課題 第1設題 S評価
司法権の独立について説明せよ。
[講評]
・よくまとめ、記述されたレポート。
・大津事件についての記述が高評価。
■試験対策 A評価
論述の対策文 全1問
※複数パターンのうち1題のみ対策(他は傾向のみ記載)
※経年による傾向の変化は自身で確認のこと
■参考文献
『憲法要説』斎藤静敬 成文堂 1998年4月1日
■備考
資料は試験対策の内容を確認いただくため「試験対策→第1課題→第2課題」の順に記載。
■試験対策
法の下の平等(14条)について説明せよ
(1)憲法第14条1項は「すべて国民は、法の下(もと)に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」(一項)と規定している。
(2)本条は国民の平等権に関する一般原則的規定である。
(3)具体化された個別規定としては、貴族制度の廃止(第14条第2項)、栄典に伴う特権の廃止(第14条第3項)、公務員の選挙における平等(第15条第3項、第44条ただし書き)、家族生活における両性の平等(第24条)、教育の機会均等(第26条)がある。
(4)さて、法の下の平等とは基本的人権の中心的理念をなす近代法の大原則であり、国民一人一人への平等な扱いを国家に対し要求するものである。
(5)一般的に法適用の平等だけでなく法内容の平等も意味するものと考えられており、これまでも様々な法律が本条に違反するかが問われてきた。
(6)代表的な問題を以下に記述する。
(7)一点目は、刑法200条「尊属殺」は憲法第14条に違反するかという問題である。
(8)これについて、栃木実父殺し事件を扱った最高裁(1...