■第1課題 第1設題 S評価
『権力者と江戸のくすり』全体を読んで、そこから読み取れる江戸時代の社会とそのシステムを説明せよ。
[講評]
テキストをよく読みこみ、とても良いレポートとなっている。
■第2課題 第1設題 S評価
『権力者と江戸のくすり』の書評をせよ。
[講評]
内容紹介と批評が伴ったよい書評であり、対象とする文献をよくとらえている。
■試験対策 B評価
論述の対策文 全4問
※経年による傾向の変化は自身で確認のこと
■参考文献
『権力者と江戸のくすり』岩下哲典 北樹出版 1998年4月25日
■備考
資料は試験対策の内容を確認いただくため「試験対策→第1課題→第2課題」の順に記載。
【試験対策】
問1 八代将軍吉宗の人参栽培の発想・企画・推進・結果について述べよ。
①■吉宗の人参栽培国産化の発想には以下の社会背景があった。
②・疫病の流行による社会不安と人参需要の増加
③・対馬藩が独占する人参貿易の不安(供給不足・統制不足)
④・貿易による銀の流出懸念
⑤■企画の骨子は次の通りである。
⑥・実践的・技術者的性格の本草学者の登用(野呂元丈・植村政勝など)
⑦・全国各地の薬草見分・薬園整備・薬草栽培
⑧・薬種流通政策の実施(薬種通用基準の設定・薬品検査機関「和薬解改会所」の設置など)
⑨■実行段階では次の出来事が推進への大きな一歩となった。
⑩・日光での「御種人参」栽培成功と全国への拡散。(1729年)
⑪・和人参の販売許可と公定価格の決定(1733年より段階的に)
⑫■この政策の結果、庶民には手の届かなかった人参がポピュラーな医薬品として普及。
⑬「享保の御深仁」の第一とされ、幕府を精神的に支える効果もあった。
問2 尾張藩薬園預細井氏の生活を素描せよ。
①細井氏の仕事は御深井御庭薬園の管理実務だ。
②仕事内容は廟所への献花や薬園内の木の伐採(『尾州御留守日記』よ...