流通システム論 レポート
1.百貨店と総合スーパーについてそれぞれの特徴を論述する
百貨店の革新性は、アメリカの百貨店王J.ワナメーカーが制定した現金販売、品質保証、返品・返金の自由を原則とした。この革新によって、低下価格販売を実現し、低マージン、高回転の大量販売を展開した。それに対し、総合スーパーは低価格政策、セルフサービス、ショーマンシップを最大限に発揮する演出にあった。それは、商品部門別にマージンを掛けるのではなく、品目別に管理を行い、一部の品目を原価、もしくは、それ以下の価格に設定することにより、ロスリーダー(目玉商品)とした。この超低価格商品(目玉商品)を材料に宣伝広告や販売促進を行うことで、集客を図った。こうして、集められた顧客は大量陳列されている商品を自由に選択し、出口で一括清算するのである。
百貨店の特徴は、「ここに来れば何でもそろう」という、印象を与えるワンストップショップである。取り扱うアイテム数は数十万にものぼり、ナショナルブランドの商品の販売を中心としており、総合スーパーに比べ、価格帯は高価である。衣料品、ホームファニング、日用雑貨等の複数の製品ラインを取り扱い...