この科目の先生は非常に厳しいので、ホームページからのコピペや参考文献に乏しいレポートは、ほぼ不合格、というか採点に値しないという形で再提出になります。
設問:蘇軾の作品を読み、作品中の気になった語句や表現を1つ取り上げ、それが蘇軾にとってどのような意味を持つのか、資料などを挙げながら自分の考えを述べよ。
蘇軾の作品を読み、作品中の気になった語句や表現を1つ取り上げ、それが蘇軾にとってどのような意味を持つのか、資料などを挙げながら自分の考えを述べよ。
蘇軾の作品の中で、私が気になった表現は、「初到黄州」の中の「長江繞郭知魚美 好竹連山覺筍香」という表現である。この部分だけ見ると、初めて黄州に来た蘇軾が、長江の魚がおいしそうだなぁ、山々の筍がおいしそうだなぁ、と感想を語っているように感じられるかもしれない。しかし、実はこの作品が作られたときは、そんなのんきなことを考えている状況ではなかったのである。この作品が作られた状況を踏まえ、そこから見える蘇軾の人柄について考えていきたい。
この作品が作られた状況について、「中国詩人選集二集5 蘇軾・上」では、次のように紹介されている。「元豊三年(一〇八〇)四十五歳、前年御史台の獄を出、審問の結果、検校尚書水部員外郎、充黄州団練副使の名目で実は流罪人として黄州(今湖北省黄岡県)へ送られ、二月、到着したのちの作品。」つまり、懲罰のために黄州に送られ、その送られた先に到着した際に作った作品なのである。常人なら意気消沈し、ネガティブな詩を詠んでしまいそうな状...