合格レポートです。学習に役立てていただければと思います。【課題】戦後(第二次世界大戦後)の日本経済の発展をめぐっては、戦前からの「連続性」を強調する見解と、敗戦を転機とする「断絶性」を強調する見解が存在する。上記をふまえ、戦後の日本経済の戦前からの連続的側面と非連続(断続)的側面について、具体的に論じなさい。
日本経済史 0722 分冊2 合格リポート【H25,H26年度対応】
課題
戦後(第二次世界大戦後)の日本経済の発展をめぐっては、戦前からの「連続性」を強調する見解と、敗戦を転機とする「断絶性」を強調する見解が存在する。上記をふまえ、戦後の日本経済の戦前からの連続的側面と非連続(断続)的側面について、具体的に論じなさい。
戦前から戦後期までの日本経済は、戦争によって形成されたものであった。日中全面戦争の開始に伴う戦時統制の開始からドッジ・ラインによる戦後統制の解除にいたるまで、日本経済は約14年間に渡って統制の下におかれ、この間に大きな変容が見られた。戦争の集結に伴って解消されていく可逆的な変化のみならず、もはや戦前には戻りえない不可逆的な変化がみられたのである。
極端な軍需工業化は、その結果として産業構造の重化学工業化をもたらした。戦時中に整備された生産設備が戦後に残存しただけではなく、重化学工業で労働した経験を持つ労働者が飛躍的に増加した。生産技術自身はさほど大きく変化したわけではないが、組織を構成する要因の変化が大きかったため、組織管理技術についてはそ...