国際金融論-金利裁定取引と為替相場理論(アセットアプローチとオーバーシューティングモデル)-

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資料紹介

まず、金利裁定取引について述べ、カバー付き金利裁定取引とカバーなし金利裁定取引の違いを説明しております。さらに為替相場理論のアセットアプローチとオーバーシューティングモデルについても説明しております。

資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

■金利裁定取引について
 金利裁定取引とは、2つ以上の市場に金利の格差があるとき、この格差を利用して利鞘を得ることである。
 国際間で金利裁定取引を行う場合、金利の他に為替相場や為替手数料、税金などを含めて利鞘を得られるかを試算する必要がある。そのため、自国通貨より外貨の金利のほうが高いからといって金利裁定取引を行っても、為替相場の変動や為替手数料によっては、利鞘を得られないこともある。
 国際間での金利裁定取引には、カバー付き金利裁定とカバーなし金利裁定がある。将来の為替相場は予想通りになるとは限らないので外国為替にはリスクがある。そのためリスクを回避するために先物取引を利用することがあるが、これをカバー付き金利裁定と言う。一方、先物取引を利用せずに将来の直物取引を利用した金利裁定には外国為替リスクが生じるが、これをカバーなし金利裁定と言う。
■カバー付き金利裁定取引とカバーなし金利裁定取引
 例えば、1億円を利用して国際間での預金によるカバー付き金利裁定取引を行う場合、以下のようになる。円金利が1%、米ドル金利が5%、円ドルの直物相場が100円、1年後の先物相場が98円、為替手数料...

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