1.日本における最近の教育改革の動向と教育制度について、関心のある課題の要点をまとめ、見解を述べよ。
2.各国の教育制度の中から一つ取り上げ、公教育制度の発展について教育行政と関連して論述せよ。
1 昨今、学校改革は各国が抱える大きなテーマの1つとなっている。その背景には、地球規模な経済の発達や国際化による急激な社会変化がある。子どもたちをこのような社会に対応できるよう育てるべく、様々な教育改革が行われてきた。ここでは、第15期中央教育審議会の「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」第1次答申で教育の在り方の基本として提言された、「生きる力」について考察していく。
「生きる力」とは、自ら課題を発見し、考え、学び、解決しようとする資質や能力と、自ら律し、他人と協調し、思いやる心や感動する心など豊かな人間性と、たくましく生きるための体力や健康、のことである。つまり「生きる力」を育むためには、子どもたち自ら学ぶ目的をもち、意欲的に取り組むような学習を行うことが重要である言える。
そのための改革として、2002年に「ゆとり教育」が実施された。「ゆとり教育」は、学習時間と内容を減らし、経験重視型の教育方針をもって、学校を「みんな一緒」から「それぞれ違っていい」という方向に変えようとした。しかし、この教育は、学力低下が指摘され、実際にPISAなのど国際学力テストで順位を落とした...
テキストを主に、厚生労働省のHP、図書館で借りてきた関連する本などを参考文献にしています。
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