ピアジェの発達論にもとづいて、子どもの思考の発達について述べなさい。
ピアジェは、ヒトが世界を認識する際に使用する認知の枠組み(シェマ)が、同化と調節の均衡化の過程により、構造が変化していく過程を、知的機能の発達とした。すなわち子どもは、すでにもっている知識のシェマに、新しい情報や経験を取り込んで、その中でシェマを教科する形で情報を取り込む同化と、そのシェマの中で理解できないときには、シェマの枠組みそのものを変える調節を繰り返すことで発達するとした。また、そこで行われる操作の種類に着目し、ピアジェはシェマや操作が大きく質的に変化する年齢を次の4段階で大まかに分類した。
①感覚ー運動期(0~2歳くらいまで)
心の内面に心的イメージである表象を、作り上げる能力のない未熟な段階で、主に感覚や自分の体を積極的に動かし情報を獲得していく。例えば乳児は、口の中で得られる情報がどこよりも多いということで、何でも口に入れたがる。このように、なめる、見る、触るといった感覚器官を通じて外界を知るのである。また乳児には「ものの永続性」が確立されておらず、目の前でおもちゃをハンカチで隠すと、おもちゃでハンカチが盛り上がっているのにもかかわらず、 興味をなくしたり、欲しがって泣い...
テキストを主に、厚生労働省のHP、図書館で借りてきた関連する本などを参考文献にしています。
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