社会福祉科通信教育のレポートです。文字数は1600字程度。相談援助における記録の技術についてまとめたものです。評価は優(100~80点)です。参考になれば幸いです。
社会福祉の現場では多種多様の記録業務があり、それに費やしている時間と労力は莫大なものに膨れあがってきている。しかし、記録されたものについては、その機能はほとんど認められず、休止・冬眠状態のまま、その後に破棄されるという宿命にある。そして記録業務は、ミクロ・レベルからマクロ・レベルに至るまでの広範囲な地域や社会をも対象としたすべてのソーシャルワーク実践において実施されている。
グループを対象とした実践においても、シュワルツら編の『グループワークの実際』のなかで、記録は「業務の根拠を明確にするために使われる道具であり、業務である」と位置づけられている。記録は、ソーシャルワーカー個人の振り返りやメモというミクロ・レベルの機能を果たすだけではなく、施設・機関のスタッフとしての責任の明確化というメゾ・レベル、また地域への施設・機関の果たすべき責任を明示するというマクロ・レベルの業務をも含むと説明されている。
また記録業務とは、①記録を活用する目的を明確に設定し、②その目的を達成するための作成方法と内容・様式等を決定し、③作成した記録を効果性・効率性から見直し、評価
・修正を行い、④その...