社会福祉科通信教育のレポートです。文字数は1600字程度。低所得者と就労支援について述べています。評価は良(79~70点)です。参考になれば幸いです。
近年、雇用形態の多様化が進むなかで、非正規雇用労働者が急激に増加した。これにより、働いても生活保護基準以下の賃金しか得られないワーキングプアの問題が社会問題として取り上げられている。また、経済・金融不況は世界的な規模に拡大し、企業の倒産や非正規雇用労働者を中心とした大規模なリストラが相次ぎ、失業率が上昇してきた。最近では、働く意欲があっても安定した就労先が見つからないという厳しい社会情勢のなかで、最後のセーフティネットである生活保護を利用せざるを得ない状況にある人々も急速に増加してきた。
こうした状況のもと、わが国では安定した仕事に就き、経済的に自立することで福祉の制度から早期に脱却することを目標とする、ワークフェアの考え方に基づいて「『福祉から雇用へ』推進5か年計画」が打ち出された。現在では、福祉事務所とハローワークが連携して、公的扶助としての生活保護や児童扶養手当受給者の経済的自立に向けた就労支援を展開している。
そして20 05(平成17)年に、きめ細かな支援を目指すために自立支援プログラムが策定された。自立支援プログラムは生活保護受給者の現状(年齢別・世帯別など)と自立...