法学原論の期末課題。A判定獲得
法学原論
安全と自由――立川反戦ビラ事件から
私は早稲田大学が好きだ。皮肉でもなんでもなく、ビラでぐちゃぐちゃの掲示板や、宗教の香り
のするゴスペル発表会の勧誘の人、自治会の看板、拡声器でアジる革マルらしき人を見ているの
が大好きだ。「自由にやってんなー」「こんなことしてもいいんだ」とニンマリする。まぁ、自分にすご
いトラブルがない限りの野次馬的感情ではあるのだけれど。
そんな私にとって、ビラ配りで人が逮捕されたこと、そして良心の囚人が日本から出たことは大き
なニュースだった。そういえば、地元の友人に早稲田大学の自治会の話をしたら、物騒だと怖がら
れた。政治やら宗教やらの運動は物騒なのだろうか。立川反戦ビラ事件を読解することで、言論
の自由と安全について少し考えてみたい。
事のあらまし
2004 年 2 月、立川防衛庁官舎にイラク反戦ビラを入れていた市民団体のメンバー 3 名が住居
侵入罪で逮捕された。逮捕された三人、高田幸美氏、大西章寛氏、大洞俊之氏はともに「立川自
衛隊監視テント村」という市民団体のメンバーであった。「立川自衛隊監視テント村」は、ベトナム
戦争反対運動の盛り上がる...