資料:127件
-
教育社会学 設題1
-
『学歴社会とは何かを明らかにし、高学歴化が進行すると、教育はどのように変化するのかについて学力の視点から述べよ』
学歴社会とは、学歴によって社会に出てからの職業・収入・地位等を決める、いわば社会の基準として学歴を重視する社会のことを言う。言い換えれば、「良い学校」・「良い大学」に入学できれば「良い会社」に入社でき、「良い収入」と「良い地位」を手にすることができると意識付けられた社会と言える。そもそも学歴を重視するには理由がある。社会ではできるだけ優れた人材を効率よく安定的に採用していかなければならない。その中で採用前に実力・能力を適格に測定する方法として学歴を重視しているのだが、資格などによって判断出来る能力もあるが、実力・能力を採用時に適格に測定することは極めて難しい。実力・能力とは環境によって可変的なものであり、個々人が一定の量を持っているものでもなく、採用後にも予測していた実力・能力を発揮できるとも限らない、その中で実力・能力を測定する指標に学歴を重視する。学歴から評価されるものは大きく5つある。まず一つ目が「漠然とした社会的評価」である。就職率、偏差値、国家資格合格者数や大企業社長輩出率等あくまでも漠然とした評価で社会における「ランキング」なるものになる。二つ目が「ブランド」としての学歴。通学している学生の社会階層上の特性からなるイメージによるもので、伝統や授業料の設定などが多くの要因となる。
三つ目が、「施設・環境の優れた学校で学んだ人物はそうでない環境で学んだ人物よりも平均的に高い学力を要しているのではないか」という評価。すなわち、学習内容のレベルの高さがダイレクトに学歴につながるという事。四つ目が「訓練可能性」としての評価。学習内容は何であれ、教えられたことを適確に身に付け、こなし、テストの際に高いパフォーマンスを示した人材が高い学歴を獲得する事から、この教えられた事を身に付け、こなし、高いパフォーマンスを示す能力こそが企業・社会が求める能力であり、経済学的合理性をもつ評価になる。ただ、教育での評価と経済での評価が必ず一致するものでもなく、採用・不採用で大きなミスマッチが生じることにもなる。五つ目が「統計的」な評価。企業が持つ統計上、過去の社員の経歴・実績を学歴に結びつけてそのデータから同じ学歴の人物は同じだけの経歴・実績を残す可能性があるという統計から評価するものである。これらにはどれも一長一短、メリット・デメリットがある。では実際には学歴とは何を表し、どのように評価されるのかという疑問が出てくる。実は学歴とは大学入学試験を受験する18歳から20歳頃の時点での社会に出るまでの学力を現すに過ぎず、また、18歳から20歳頃の学力とは受験勉強であるがゆえに、実力・能力のほんの一部分に過ぎないという事である。このことから若い時点でその人間の教育経歴の評価を定めてしまい、将来の可能性を拘束してしまう恐れがある事と、さらには人格の評価にまで関わってしまうのはどうかと思う。一方では学歴社会は人々の目標となり、高等教育機関への進学率が50%を超え日本は数少ない高学歴社会となった。現在では少子化も進み「良い大学」への進学も容易になり、生徒数を確保したい大学が入試試験のレベルをさげて全入時代が到来しようとしている。そうなると「高学歴社会」とは形式ばかりとなり、どの学校を卒業してどの大学に入学してと言う単なる学歴だけでは「良い会社」、「良い収入」、「良い地位」を手にすることは難しくなってきたと言える。すなわち、「良い学歴」ではなく「良い学力」を備えた
-
学歴社会とは何かを明らかにし
高学歴化が進行すると
教育はどのように変化するのかについて学力の視点から述べよ
- 550 販売中 2008/05/11
- 閲覧(1,558)
-
-
教育社会学1(設題1)
-
評価はAでした。
教科書のどのページを参照したのか記載してあるので
わかりやすいと思います。
-
教育社会学1
- 550 販売中 2011/08/26
- 閲覧(1,399)
-
-
教育社会学<第1設題>
-
学歴社会とは何かを明らかにし、高学歴化が進行すると教育はどのように変化するかについて学力の視点から述べよ。
学歴社会とよく混同される言葉に、高学歴社会がある。高学歴社会とは、単に「高学歴者の多い社会」を意味する言葉である。具体的には高校卒業後の高等教育機関への進学率が50%を超える社会であるとされる。日本は、アメリカ合衆国、カナダ等とならぶ、数少ない高学歴社会の一つである。
一方、学歴社会とは、当該社会の社会的・職業的地位を決める主たる基準の一つが学歴であるような社会である。社会的地位とは職業的地位と重なる側面もあるが、もっと広い意味であり、具体的には文化的地位なども含む。学歴は配分の基準として考えられるのであり、論理的には「低学歴社会だが学歴社会」という社会もありうるし、「高学歴社会だが非学歴社会」という社会もありうる。つまり学歴社会と高学歴社会とでは、その意味するところが全く異なるのである。重要なことは、学歴社会が、ただ単に教育を重視する社会ではないということである。現在、先進国、発展途上国を問わず、教育の充実は各国家、社会の最重要課題の一つにあげられている。従って、教育を重視
-
佛教大学
通信
教育社会学
学歴社会
高学歴化
学力の視点
レポート
- 550 販売中 2008/11/21
- 閲覧(1,398)
-
-
教育社会学 第一設題
-
『学歴社会とは何かを明らかにし、高学歴化が進行すると教育はどのように変化するのかについて学力の視点から述べよ』
学歴社会とは、「社会における社会的・職業的地位などの配分の基準として学歴が重きを占める社会」を意味する言葉であると考えられる。これまで日本では、学歴社会をあまりいいイメージをもって語られることはなかった。その人間が内面に持つ「本来の資質」を考慮せずに、うわべの「勉強が出来るかどうか」だけでその人間を評価する理不尽かつ非人間的な社会として語られることが多かった。しかし、今もなお学歴社会が続いているのにはもちろん理由がある。
現在の日本の学校教育制度は『段階型』と呼ばれている。これは、最終的な進路決定をできるだけ先延ばしにする、あるいは最終的な決定を回避するという教育システムである。仮に、社会的評価の芳しくない学校に進学したとしてもそこで頑張り、学力を向上させれば「リベンジ」可能であるという特徴があり、逆に社会的評価の高い学校に進学したとしても、それはその子どもがエリートコースを歩むことが保証されたということを意味しないのである。実は、学校システムの点から見て、学歴社会化しやすい、受験戦争が長期化、過熱化しやすい社会というのは、この段階型の社会なのである。全てのメンバーの前にさまざまな可能性が残されており、決定的な進路振り分けが行なわれないため、よりよいものを掴み取ろうと競争が激化するのである。また、企業は当然有能な人材を必要としている。『高学歴=優れた人物』とまではいかないまでも、官僚の多くが高学歴であるという事実から、「高学歴のほうが優れた人物が多い」という予想は容易に出来る。このことから、企業が高学歴の人物を優先することは当然なのかもしれない。
では、学生から見ると、学歴社会とはどうなのだろうか。希望する職に就くためには、どのくらいの学校に行けば良いかが分かりやすく、分不相応な夢をあきらめられるという利点がある。例えば、医者になりたくても医学部に入るだけの学力がなかったり、弁護士になりたくても司法試験に受かるだけの学力がなければ諦めて他の職に就こうとする。また、個人の努力や能力で入手できる『学歴』という、ある意味資格のようなものによって評価されるということは、実は明確なのではないだろうか。しかし、親の経済格差や居住地域等により引き起こされる教育格差によって就業機会の不平等がおこることがある。このような、個人ではどうしようもできない問題があるため、健全な学歴社会というのは幻想に過ぎないのではないのだろうか。
そして現在、学歴社会の崩壊が盛んに叫ばれ、現実に一流大学を卒業し、一流企業に就職した人間がリストラや倒産で職を失う事態が頻繁に生じている。また、一流大学を出た人物が汚職、セクハラなどで職を追われるケースも多々見られる。学歴社会で高位についた人間が、実は内面的には「立派な人間」ではないのだ、ということも真実味をもっているように思える。
では、学歴社会がもっと発展・進行し、さらなる高学歴化が進むとどうなるのか考えてみる。
これからの 時代に求められる力として、「確かな学力」、「健康・体力」、「豊かな人間性」の3要素からなる『生きる力』を育むことが非常に重要視されている。しかし、高学歴化が進むとこれが変わってしまうのではないだろうか。何故なら、学歴社会が進んだ時代に求められる力とは、『学歴』でしかないからである。その学歴を“入手”するためには「健康・体力」、「豊かな人間性」といった力は、はっきり言って不必要なものとなってくる。そして、「
-
佛教大学
レポート
教育社会学
学歴社会
- 550 販売中 2008/03/10
- 閲覧(1,827)
-
新しくなった
ハッピーキャンパスの特徴
- 写真のアップロード
- ハッピーキャンパスに写真の
アップロード機能ができます。
アップロード可能なファイルは:doc .ppt .xls .pdf .txt
.gif .jpg .png .zip
- 一括アップロード
- 一度にたくさんの資料のアップロードが可能です。 資料1件につき100MBまで、資料件数に制限はありません。
- 管理ツールで資料管理
- 資料の中から管理したい資料を数件選択し、タグの追加などの作業が可能です。
- 資料の情報を統計で確認
- 統計では販売収入、閲覧、ダウンロード、コメント、アップロードの日別の推移、アクセス元内訳などの確認ができます。
- 資料を更新する
- 一度アップロードした資料の内容を変更したり、書き加えたりしたい場合は、現在アップロードしてある資料に上書き保存をする形で更新することができます。
- 更新前の資料とは?
- 一度アップロードした資料を変更・更新した場合更新前の資料を確認することができます。
- 履歴を確認とは?
- 資料のアップロード、タイトル・公開設定・資料内容説明の変更、タグの追加などを期間指定で確認することができます。