学校全体の取り組みとして組織的・計画的な推進を図る「食に関する指導」と、平成20年学習指導要領の小学校家庭科で取り上げられる「食教育」との関連性について述べなさい。
<学校全体の取り組みとして組織的・計画的な推進を図る「食に関する指導」と、平成20年学習指導要領の小学校家庭科で取り上げられる「食教育」との関連性について述べなさい。>
近年、偏った栄養摂取、朝食欠食など食生活の乱れや肥満・痩身傾向など、子どもたちの健康を取り巻く問題が深刻化している。また、食を通じて地域等を理解することや、食文化の継承を図ること、自然の恵みや勤労の大切さなどを理解することも大切である。このような状況を踏まえ、平成17年に食育基本法が成立した。
現在、この流れを受けて、学校においては、家庭科などの食に関する指導を中核として、学校の教育活動全体で一貫した取組を推進することが重要であるとされている。
ではまず、学校教育における「食に関する指導」についてまとめる。
文部科学省のホームページ「食に関する指導体制の整備について(答申)(概要)」の「食に関する指導の充実のための総合的な方策」には、「学校における食に関する指導は、校長のリーダーシップの下、関係教職員が相互に連携・協力して取り組む必要がある。このため、他の教職員についても、研修等を通じて食に関する理解を深める必...