1,乳児保育の現状と課題について述べよ。
現代社会において少子化は,社会的な問題となっている。政府は総合的な少子化対策を推進してきたが,未だ,出生率の回復する兆しはみられない。しかし,乳児保育の在園数の推移については,増加している現状で需要の高いことがうかがえる。低年齢保育の推進を図ってきたが,女性の社会進出に伴う共働きやひとり親家庭が増え待機児童も増加している。また,財政難における保育所や保育士不足が課題となり,多様化される保育ニーズに対応しきれていない現状である。その様な中,3歳未満児を対象として,家庭的事業が推進されている。これは,保育所の連携又は保育所との一体的な実施により保育者の自宅で少人数の子どもを保育しる事業である。
2,乳児保育における保育の計画(保育課程,指導計画)の必要性と指導計画作成上の留意点を述べよ。
乳児期は生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要な時期である。保育所は,その生活時間の大半を過ごす場であり,保育計画は子どもの成長において極めて重要である。計画をたてるということは,乳幼児期から児童期への接続を保育・養護の指導内容や指導方法を通して考えることであ...