平成26年度近大姫路大学教育学部通信教育課程「算数」科目試験解答例です。科目試験対策の参考としてお使い下さい。
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問1:子どもが数を認識する過程について説明し、その過程を踏まえて1年生において「たし算」「ひき算」を指導する上での留意点を、具体例を挙げて説明せよ。
問2:余りのある小数のわり算で子どもがよく間違うところを述べ、その原因と指導方法について説明せよ。
問3:「分数÷分数」の指導について具体的な文章問題を例示し、その指導方法について図を用いて説明せよ。
問4:外延量と内包量について説明し、それらの量概念が学習内容として小学校6年間においてどのように構成され指導されているのかについて述べよ。
問5:カヴァリエリの原理について説明し、その原理が算数のどのような学習でどのように活用されるのかについて具体例を挙げて説明せよ。
問6:数列と連続関数の違いについて説明し、小学校の「数量関係」領域では数列と連続関数の基礎的な知識がどのような形で指導されているのかについて説明せよ。
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私が受けた試験では問1が出題され、評価はAでした。
その他の問に関しては評価を保障するものではありませんので、あくまで参考としてお使い下さい。
【算数】
子どもが数を認識する過程について説明し、その過程を踏まえて1年生において「たし算」「ひき算」を指導する上での留意点を、具体例を挙げて説明せよ。
計算について子どもの発達の面から見ていくと、まず数を順番に数えるということから始める。風呂場の算数と言われているように、風呂から上がるときに親は「10数えたら出ていいよ」と言って、「いーち、にー、さーん、…」と数えていく。それを口真似して、子どもは早い時期から数を数え上げることができるようになる。しかし子どもは、数え上げても最初はそれがその集合体の数を表しているという認識が薄いという。
数には、ものの集まりの大きさ(集合の要素の数)を表す集合数と、ある物の順番を表す順序数の2つがある。小学校の1年生での数の指導では、物の個数を直観的に把握させること、つまり集合数としての数の役割を重視する考え方を直観主義といい、物を数えるという操作を通して把握させること、つまり順序数としての数の役割を重視する考え方を数え主義という。数の概念を形成するにあたっては、どちらの意味も、具体に即して正しく理解させ、両方の調和のとれた指導が必要だとされている。
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