▼佛教大学 S0534 教育相談の研究 科目最終試験問題 最新
参考文献 『学校カウンセリング入門』 友久久雄 編著
佛教大学の「教育相談の研究」の試験対策問題を掲載します。
※解答は縦書きになります。試験の際はご注意ください※
1、カウンセリングの種類を挙げて、それぞれの理論や方法について比較検討しなさい。
2、教師カウンセラーとスクールカウンセラーそれぞれの長所(メリット)と限界について考察しなさい。
3、不登校について、そのタイプ別に学校および家庭における対応(指導)のあり方を述べなさい。
4、非行をしている子供の心理と学校や家庭における指導のあり方を述べなさい。
5、現代の子供達は、仲間同士の人間関係が希薄になっているといわれるが、その原因と考えられる事を述べ、学校教育全般にわたる対応策について論じなさい。
6、現代の社会や学校においてカウンセリングがますます重視されるようになってきている背景や原因について考察しなさい。
S0534 教育相談の研究 最終科目試験
①カウンセリングの種類を挙げて、理論や方法について比較しなさい。
カウンセリングには治療的カウンセリングと発達的カウンセリングの2種類がある。治療的カウンセリングとはクライエントに対してカウンセラーが、専門的な知識と技術を用いて、患者の症状や病気を治療することである。対象は主に神経症の患者である。原因は患者の無意識にあると考えられる場合、精神分析的カウンセリングが有効である。その方法として、意識と行動に不一致が生じた時に自我の中の無意識を意識化し、意識と行動を一致させ、無意識の方が意識よりも強かった自我の内界を、意識の方が無意識よりも強くなるよう変えることにより、神経症を回復させることを目的とする。この考え方は、成人した大人に対する考え方である。
一方、発達的カウンセリングは治療すなわち症状や病気を治すことが目的ではなく、子どもの人格、つまり自我や超自我がバランスよく発達を遂げるよう援助・修復することであり、あわせて症状や問題行動の改善をはかることを目的とする。治療的カウンセリングと決定的に異なる点は、その終結が自我の現実原則機能が作用する...