『最新版』 佛教大学通信教育課程の合格済みレポートです。
●図書館で資料を集めてから作成。参考文献も記載しています
●文章構成やレイアウトにも気を配りました。
●設題の意図を正確に捉え簡潔にまとめています。ぜひ参考にしてください。
第2設題 「美しい」と「きれいだ」について、意味の類似点と相違点を述べよ。
本稿では「美しい」と「きれいだ」について、辞書を用いてその用法と用例を述べる。そしてそれぞれの類似点と相違点を言葉の意義、時代による使用法の移り変わりに注目しながら、整理することを目的とする。
1.「美しい」と「きれいだ」の用法と用例
まず「美しい」と「きれいだ」について、『日本国語大辞典 第二巻・第六巻』を用いて、その用法と用例を述べる。
・「美しい」の用法と用例
肉親に対するいつくしみをこめた愛情についていう。愛らしい。
例、「うつくしと思ひし妹を夢に見て起きて探るに無きぞ悲しき」
幼少の者、小さい物へ感傷的にいう。様子がかわいらしい。愛らしく美しい。例、「うつくしきもの、瓜にかきたる児の顔。」
美一般を表し、自然物などにもいう。きれいだ。見事である。立派だ。
例、「美しい月」
不足や欠点のないものにいう。ちゃんとしている。きちんとしている。
例、「楽なんどをもうつくしくしらせ給ひ」
人の行為や態度、また文章、音色などが好ましい感じである。
例、「演舞場の鐘の音は美しいものだった」
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