佛教大学 M6104 日本文学概論 第二設題

閲覧数2,007
ダウンロード数3
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員1,100円 | 非会員1,320円

    資料紹介

    『最新版』 佛教大学通信教育課程の合格済みレポートです。
    ●図書館で資料を集めてから作成。参考文献も記載しています 
    ●文章構成やレイアウトにも気を配りました。
    ●設題の意図を正確に捉え簡潔にまとめています。ぜひ参考にしてください。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    第二設題 芥川龍之介の『鼻』を読み、出典と比較して論ぜよ。
     本論では、芥川龍之介の『鼻』と出典である『今昔物語集』の「池尾禅珎内供鼻語第二十」を比較し、両者の違い、特徴を知ることから、著者の作意や作品の主題を明らかにすることを目標とする。なおテキスト『日本文学概論』を引用した部分は、文末に(テキストp~)と表記し区別する。
     芥川龍之介は、ある時期から王朝物と呼ばれる平安時代を舞台にした作品を好んで書いた。代表作『鼻』は「今昔物語集」の「池尾禅珎内供鼻語第二十」を参典拠としている。(テキストp162) 「池尾禅珎内供鼻語第二十」の大意は以下のとおりである。

     今は昔、池の尾というところに禅智内共という僧が住んでいた。真言などをよく習い、熱心に修行したので、弟子たちも多く集まり寺はおおいに栄えていた。この内供の鼻はずいぶん長く、五六寸ばかりあり、顎の下まで垂れ下がるほどだった。色は赤紫で、大きなミカンのように粒だっていた。その鼻が痒くなり我慢できなくなると、熱いお湯で鼻を茹でて、弟子達に踏ませるのである。そうすることで鼻は普通の人並に小さくなり、かゆみも無くなるが、二、三日すると再び...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。