2012年度の明星大学 教育学部 通信教育課程における、レポート課題の合格レポートです。特に指摘もなく、高評価で1回目で「合格」の評価をいただきました。皆様のお役に立てれば幸いです。
【課題1】
1.速さの概念を理解させるための算数活動として扱うよい指導法について述べよ。
2.次の文章題の特徴について述べ、この解決案を示せ。
「タンクに水を一杯入れるのに、Aの管だけでは36時間、Bの管だけで入れると24時間かかる。AとBの管を同時に使うと何時間かかるか」
3.概数の指導で必要な位や、けた数を示すには、どのように表現したらよいか。具体例「26945」を例に使って㋑「百の位までの概数」と㋺「上から2ケタまでの概数」を述べよ。
【課題2】
1.「円周の測定」のところで、身の回りから、円の形をしたものを見つけ出し体験的な算数的活動を
通しながら、円周と直径との関係を探る方法が良いといわれています。具体的にその算数的活動について述べよ。
2.次の文章題の特徴について述べよ。またテープ図(帯図)を用いて解く指導案を示せ。
「はこの中のみかんを7個食べました。まだ2個残っています。みかんははじめ何個あったのでしょうか」
3.小数のわり算で、あまりを小数で出す場合、児童には抵抗が大きい。具体例「31.25÷14」を用いて、効果的な指導法を述べよ。
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1単位目
1 児童は「速さ」について、直感的に捉えてきており、具体的事実に基づいた数量的な比較をするまでに至ってはいない。速さとは、「時間」と「距離」等の異種の2つの量に関係する量であり、単位当たりの考えによるものである。これは比例関係の考えが根本となり、速さを比べるには、速さに関わる2量の一方を同じ条件に置く必要性に気付かせるようにする。
指導において速さ、距離、時間の関係は、下のような数直線で直感的に捉えさせ公式にまとめてその活用を図る。
上記のような図の活用により、速さの概念理解につながる。
2 この問題は、明治時代に引き継がれた、それぞれが独自の文章構造や解法がある古典的問題であり、そのうちの仕事算と呼ばれるものである。
タンクはAのみの管で入れた時、Bのみの管で入れた時、AとBの管両方で入れた時の3パターンが考えられるが、このタンクは3パターン共に同量の水を入れることが出来る。そのためこのタンクの量を1としたとき、1時間当たりのタンクに入る量はAの管では1/36、Bの管では1/24で表される。つまり、AとBの管両方で入れた時の1時間当たりの量は1/36+1/24=5/7...