66点評価C
概要
近年では、現実感覚が乏しく、自分で自分の人生に責任が取れないような若者の犯罪が多いように感じられる。レポートでは神戸連続児童殺傷事件を通して、日本の少年犯罪について考察する。
少年Aの精神鑑定
神戸連続児童殺傷事件とは、1997年に兵庫県神戸市須磨区で発生した残忍な殺害方法や奇異な声明文など、過去に例を見ない猟奇的な事件だったが、もっとも私たちに衝撃を与えたのは容疑者が当時14歳の中学生(以下、少年A)であったということだ。
少年Aの精神鑑定によると、脳に異常はなく意識は清明であり、年齢相応の知力があり、また多重人格ではなく、この事件の原因は持続的で強固なサディズムと、他者に対す...