生徒指導の目指す目標である自己指導力の育成と道徳教育との関連について考察し、論じて下さい。
生徒指導とは、最終的に生徒一人一人の自己実現への意欲や能力を培うことを目標としていて、その自己実現への意欲を促すためには、裏表の関係にある個性の伸長と社会性の発達のバランスが重要となる。生徒指導の目指す目標である自己指導力の育成とは、自己実現への意欲と個性の伸長、社会性の発達、これら3者の中間地点に位置づけられていて、この言葉はその時その場でどのような行動が適切かを自分で考え実行する能力を意味している。
また、学校における道徳教育は「学校の教育活動全体を通じて行うものとし、道徳の時間はもとより、各教科および特別活動においても、それぞれの特質に応じて適切な指導を行わなければならい」とされている。そして、その内容は高校の場合、「生徒が自己探求と自己表現に努め、国家・社会の一員としての自覚に基づき行為しうる発達段階にあることを考慮し、人間としての在り方・生き方に関する教育を学校の教育活動全体を通じて行うことにより、その充実を図るものとし、各教科に属する科目および特別活動のそれぞれの特質に応じて適切な...