佛教大学「道徳教育の研究」第一設題のA評価レポートです。
どうぞ学習の参考にしてください。
「生きる力」の育成と道徳教育について述べよ
まず、「生きる力」とは何であろうか。このことを小学校学習指導要領解説「道徳編」で見てみる。『「生きる力」とは、変化の激しい社会においていかなる場面でも他人と協調しつつ自律的に社会世界を送れるようになるために必要な、人間としての実践的な力であり、豊かな人間性を重要な要素とする。子供たちに必要とされる「生きる力」の核となる豊かな人間性とは、美しいものや自然に感動する心などの柔らかな感性、正義感や公正さを重んじる心、生命を大切にし、人権を尊重する心などの基本的な倫理観、他人を思いやる心や社会貢献の精神、自立心、自己抑制力、責任感、他者との共生や異なるものへの寛容などの感性及び道徳的価値を大切にする心であるととらえられる。このような心の育成を図るのが心の教育であり、その基盤としての道徳教育なのである。』これらの内容を見てもわかるとおり、自然愛、畏敬の念、正義感、公正・公平などというように、道徳的諸価値を含んでいる。したがって、道徳教育を意図的計画的に行うことによって、豊かな人間性を培うと同時に、「生きる力」の重要な部分を育てることになるのである。
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