「自立活動」の目標と意義、教育課程上の位置づけ、各区分と具体的な指導内容について述べよ。」
Ⅰ.序論
自立活動の必要性と意義
盲・聾・養護学校に在学している障害のある子どもの教育目標と,小学校や中学校等に在学している子どもの教育目標は同じである。小学校や中学校等では,各年齢段階に応じて系統的に教育内容が配列されており,それを学習することによって教育目標の達成が図られる。しかし,障害があるために小学校や中学校等の教育内容では調和的な発達が難しい場合,個々の子どもの教育的ニーズに対応するため,基礎的な学習や障害の状態及び特性を考慮したより専門性のある教育内容を用意する必要がある。そこで,盲・聾・養護学校においては,小学校や中学校等の領域・教科に加えて自立活動の領域が特別に設けられている。
Ⅱ.本論
自立活動の目標
自立活動の目標は,「個々の幼児児童生徒が自立を目指し,障害に基づく種々の困難を主体的に改善・克服するために必要な知識,技能,態度及び習慣を養い,もって心身の調和的発達の基盤を培うこと」である。「障害に基づく種々の困難を主体的に改善・克服する」とは,子どもの実態に応じ,日常生活...