・課題
地域精神医療における精神科デイケアの役割について、精神科リハビリテーションの視点から具体的に述べる
・講評
「『地域精神医療』から精神科デイケアを考える際、現行では多数を占める病院におけるデイケアの役割についても押さえておくことが重要になります。最後に書かれている通り、病院であっても「地域に密着した」技能・役割は、今後益々求められてくるでしょう。クリニックや保健所等とは状況が異なる病院デイケアのあり方についても、今後考察してみて下さい」
・参考文献(一部は使用ページも書いてあります)
1)「我が国の精神保健福祉(精神保健福祉ハンドブック)平成23年度版」 93頁 太陽美術 2011.9
2)「精神保健福祉の理論と相談援助の理論と展開Ⅰ」 49頁 精神保健福祉士養成校協会 中央法規 2014.2.1
「精神保健福祉の理論と相談援助の理論と展開Ⅱ」 精神保健福祉士養成校協会 中央法規 2014.2.1
「精神科リハビリテーション学」 日本精神保健福祉士養成校協会 中央法規 2009.3.31
「精神医療改革 入院から地域医療へ転換」 小山 孝 読売新聞 2014.6.15
第2課題 第1設題
現在、わが国における精神疾患の入院患者は32万人、その内の20万人が1年以上入院し、平均の入院期間は約300日となっている(厚生労働省「患者調査」2011年)。こうした長期入院の患者は、退院後の社会の受け皿の乏しさから退院できないことが多い。また、退院できても自宅に引きこもり、再入院してしまうこともある。
そこで、精神科リハビリテーションの1つとして行われるのが「精神科デイケア」である。精神科デイケアとは、「精神科通院医療の一形態であり、精神障害者等に対し昼間の一定時間、医師の指示及び十分な指導・監督のもとに一定の治療チーム(作業療法士、看護師、精神保健福祉士、臨床心理技...