「良い教師と悪い教師について述べよ。」
教師という職業で考えると、良い教師、悪い教師というのは誰に対してのものだろうか。もちろん第一には子どもたちに対してというのは誰にでもわかることだが、組織の一員であり、同僚教師、校長、教育機関(教育委員会)、地域への対応など、教えるという仕事だけに留まらず、通常の会社員となんら変わらない側面もあるだろう。また、保護者への対応においては児童への指導よりも難しいと聞く。現在では、いじめや不登校、学級崩壊など問題が複雑化しているのをよく報道などで見る。そのためか、教師自身が不登校になる、ストレスから体調を悪くして辞職に追い込まれるなどのケースが後を絶たない。
一方でここ最近テレビや新聞報道で頻繁に体罰の問題が表面化してきている。体罰は教師の指導力不足や、集団を安易に指導という名のもとにコントロールできる手段として使われるという。さらに教師の性格や気分のむらによって行われる体罰は子どもの心にも伝わり教師に対する憎悪、恐怖心などに直接繋がるだろう。
また、体罰よりも深刻に考えるべきが「言葉による暴力」である。今の風潮では直接子どもに手を上げることばかり...