国文学史Ⅰ分冊2 2012 合格レポート 日本大学通信教育

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課題 吉田兼好の生涯と『徒然草』の成立や特徴について説明しなさい。

合格レポートです。
拙い文章ですが、参考になれば幸いです。

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国文学史Ⅰ 分冊2 平成23・24年報告課題
<吉田兼好の生涯と『徒然草』の成立や特徴について説明しなさい。>
 吉田兼好の生誕は、はっきりとは確認されていないが、兼好の諸活動を勘案すると、弘安六年前後とされている。兼好が久我家の分かれである堀川家の具守の家司であり、その関係で六位蔵人として後二条帝に出仕、やがて左兵衛佐に任ぜられたであろうとする見解が現在最も有力な説である。家司は、公家社会にあって、ブレーン・トラスト的な存在であり、学問をはじめ、有職故実、芸事など万般に通暁した能力を要求される。『徒然草』にみえる、あの多方面にわたる豊富な記事や知識への異常な関心は、この家司としての兼好と緊密に結びあったところに生じたものとみなされる。
 その後、左兵衛佐の家司兼好は出家遁世を遂げ、遁世後は、関東に下向した時期をはさみ、二条為世門の和歌四天王として歌壇で活躍し、『続千載集』以下の直勅撰集歌人となっている。現存する彼の和歌は、『兼好自撰家集』のほか、勅撰集、私撰集などに散在するのを集成して、三三〇余首ある。
 現在兼好の生存を確認しうる最後の資料は、『後普光園院殿御百首』であり、この百首...

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