近大姫路大学(姫路大学)通信教育学部の合格レポートです。 学習の参考資料としてご活用下さい。
設題2「こどもが自己発達を遂げるとはどのようなことを言うのか、その実現のためには何を踏まえなければならないかについて1500字程度で述べてください。」
アンナ・フロイトの乳幼児の発達理論について、高橋(1988)は次のように述べている。
1.母親と子どもは生物学的結合体として存在し、母子それぞれの自己愛が互いに他を包み込む。
2.母親とこどもは、こどもが必要を満たそうとしたり、本能を満たそうとしたりしたときにだけ依存関係を作る。
3.対象(母親)のポジティブなイメージが心にしっかりと確立し、対象に対する瞬間的な満足・不満足を超えて、心象が恒常性を持つようになる。
4.前エディプス期:愛する対象に対して両価的な態度が強くなり、対象に向かう態度は、しがみつき、支配的、統制的、という特徴を持つ。
5.男根-エディプス期:子どもは異性の親を、あるいは親が異性の子どもを所有しようとする。嫉妬、保護欲、興味、賞賛を求める顕示的態度が強くなる。女の子は、父親を所有しようとするエディプス期の関係に入る前に、母親に対して男の子のようにふるまう時期がある。
6.潜伏期:本能衝動に伴う緊張性...