課題:①理科指導法のテキスト第三章を読み、これまでの理科教育の歴史について、その概要をまとめ、自分が受けてきた理科教育についてその特徴や問題点を具体的に述べなさい。
②小学校理科教育に関する書籍を一つ選んで読みなさい。本に書かれた記述や著者の主張、理科教育についての現代の課題、教員として必要なことなどについて書かれていたことと、自身の考えを述べなさい。
③上の①と②を踏まえ、自分が小学校担任として理科の授業をするとしたら、どの様な授業を行いたいか、具体的に述べなさい。
参考程度にご覧ください
授業コード 310-1「理科指導法」
①理科教育の歴史について学制が頒布された頃から述べる。学制が頒布されたころの理科教育は教科書が無く、授業は文部省や師範学校が作成した教師用学習指導書「小学教則」に基づいて行われ、児童への指導は懸図を用いて行われた。懸図とは教室の黒板や壁面に掲げて教授に用いた大判の絵図や表などである。懸図を用いて作物の名前と絵、動植物の形や名称、文字などを指導していた。また当時は理科という教科は無くそれに当たる教科として「養生法」「理学大意」「博物学大意」「化学大意」「生理学大意」があった。
教育令期以後に初めて理科という許可が設置され検定教科書を用いるようになった。その内容は果物、穀物、草木、人体、禽獣、虫魚、金銀鉄などの暮らしに緊切な関係のあるもの。また日、月、星、空気、温度、水蒸気、日常見るものである。
また大正期では欧米諸国に習い教科書中心の授業から観察や実験に重きを置き、児童の主体性を大切にすることを重要視した。
昭和に入り国民学校期での理科教育では満州事変や日中戦争などの歴史的背景から科学教育が必要とされた。
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