参考に
憲法
憲法
第1講 憲法とはなにか
設問1:国家を定義したうえで、国家の三要素と呼ばれるものをあげよ。
国家とは、一定の地域において、その地域に定住する人間が、強制力を持つ統治権のもとに法的に組織されるようになった社会と定義されている。国家の要素として、領土、人(国民)、権力(主権)の三要素がある。
設問2:国家の役割に関連して、近代(19世紀)の国家観と現代(20世紀)の国家観をそれぞれ整理せよ。
国家機能の変化では、近代国家では消極国家・夜警国家と、国家の役割を必要最小限に限定する国家という考え方だったが、現代国家では消極国家・夜警国家という考え方では十分な対応ができないことから、現代においては、政府の積極的な社会政策による国民福祉の増進を目指す積極国家・福祉国家が登場した。国家現象の変化という点では、立法府が行政府に優越するという立法国家に代わり、行政府が立法府に対して実質的に優越するという行政国家が登場する。
設問3:「形式的意味の憲法」と「実質的意味の憲法」、「固有の意味の憲法」と「近代的意味の憲法」の意味をそれぞれ記せ。
実質的意味の憲法とは、すべての国家に必ず...