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中央法規 「社会保障」
わが国の社会保険の始まりは1922年に成立した健康保険法が始まりだといえる。1868年の明治政府樹立の際には、欧米列強の脅威から身を守りつつ、近代生産国家の確立を目指していたが、一方では急激な経済社会の変化に対応するための公的扶助として、恤救規則が制定された。しかし全国的な救貧制度としては不十分であった。明治中期以降、日清、日露の戦争を経るまでの国家課題は治外法権の撤廃、関税自主権の回復などの不平等条約の改正であった。大正時代になってから、労働者保護政策が課題にあがり、職工(ブルーカラー)を対象とした健康保険法が1922年に成立した。しかし関東大震災により財源の事情で遅延し、1927年に各府...