A評価。中央法規2011
福祉サービスという言葉は、今では一般的にも定着してきているが、福祉サービスとうい言葉が登場したのは、1990年の社会福祉法改正からのことである。サービスという日本語の文脈には、狭い意味で接客業という違和感があり、低姿勢、客のいいなりなどのイメージが付きまとっていた。しかし、介護保険制度の導入をきっかけに、多くの種類のサービスの利用が措置制度から契約制度に転換したことにより、サービス利用者の範囲が拡大、普遍化してきたことなどを背景とし、利用者はサービスを買う消費者としての意識を強くもつようになった。そうしたことにより、福祉事業経営組織は組織中心の考え方からサービスを人間の活動そのものを提供する、...