参考文献:新・社会福祉士養成講座7
相談援助の理論と方法Ⅰ
中央法規2011
国際ソーシャルワーカー連盟が2000年7月に示したソーシャルワークの定義では、人々の生活問題を社会的な視点から捉え、その解決を支援することで、人間の福利(ウェルビーイング)の増進をさせ、社会改革を進め人々のエンパワメントと解放を促進していくことを専門的に行う技術であるといえる。
ソーシャルワークの目的の起源となったのは、19世紀イギリスのCOS活動や、セツルメント活動の慈善、博愛の思想から、貧困や病気、貧富の差などの社会問題から人々を助け、守ろうとする活動から始まった。ここでは、個人のみに焦点を当てるわけでも、社会のみに焦点を当てるわけでもない。個人と社会の関係に焦点を当てて、個人や社会の変化を導き出すことになる。ここで、わかることは、人々の社会生活上での問題なり困りごとであるニーズをいかに把握し、問題を明確にすることである。このことを、「ホリスティック(全体的)アプローチ、生活モデル」と呼ばれたり、人と環境との関係に焦点を当てるために「エコロジカル(生態学的)アプローチと呼ばれる由縁である。
ソーシャルワークの目的とは全米ソーシャルワーカー協会の定義の中では3つあげている1つは、個人...