A判定
社会調査には、それぞれ目的があり、政治、行政上の調査、社会踏査、世論調査、科学的、学術調査があり、これらを総称して社会調査ということが可能である。一定の問題意識を持ち、作業仮説に基づいて調査を行うことが基本となる。社会調査には、社会的プログラムを作り、社会の改善を目指す実践と、社会の諸側面の科学的探求という2つの側面がある。社会調査の種類は量的調査と質的調査の2つに大別される。
社会福祉士が、社会調査や研究を行うことは、歴史の浅い学問に新たな研究を蓄積するという、学びとしてのソーシャルワークへの貢献が上げられる。調査や研究を通じ、様々な情報や結果を共有することで、社会福祉士としての力量を高めると同時に援助者に対する利益につなげることに直結することであり、意義深いといえる。一方で社会福祉士はプライバシーの尊重や秘密保持など利用者への倫理的責任を負う立場にある。現在、社会でも個人情報などの重要性が認識され、2005年4月1日に個人情報保護法が施行されている。施行の背景には近年のコンピューター処理能力の向上、インターネットの普及は社会に大きな利便性をもたらし、私たちの日常生活も大きく変化して...