B判定。
はじめに、法について述べる。
社会に秩序を与えるルールを社会規範といい、道徳もいろいろなおきてによって、行動に一定の規律をもたらす宗教も社会規範の一つといえる。法もしゃかい規範のひとつではあるが、他の社会規範と異なって政府が権力を使って国民に法を守らせ守らない国民に対して刑罰などの制裁を課すことができるという点で他の社会規範とは大きく異なる。
法の理念は正義と衡平にあるといわれている。法の目的は、社会に正義を実現し人間の生活を衡平ならしめるところにあるという。法は正義、衡平であるということができるが、それは極めて一般的、抽象的な理念である。それは実質的な内容は時代によりところによって社会的に制約される。正義も衡平も歴史とともに変わる。また、現実の法が正義や衡平に反する法でも国会の立法手続きによって制定されたものであるため強制力を持っている。「悪法もまた法なりや」という問題もある。
現代の社会においても法と社会の食い違いが大きくなりすぎており、その疎遠性を伴う従来の法のあり方は不適当になっている。法は自己完結した体系であることに止めて、より柔軟かつ積極的に社会にかかわるべきだとの主...