「サロメ」に登場する主要人物一人をとりあげ、その人物の心の軌跡を述べています。
参考文献:Salome, Oscar Wilde,英光社、2007年4月25日
第2課題 第1設題
サロメはヘロディアスの娘であり、16歳くらいと言われている。彼女は欲しい物は全て与えられる、裕福な家庭で育った。ユダヤ王、ヘロデは義父にあたるが、彼は実兄を殺し、ヘロディアスを妻とした。現代からすれば、複雑な家系で育ったサロメ。義父からは過度と言って良いほど寵愛されていた。また護衛隊の隊長からも愛されていた。
暮らしには何一つ欠けているものがなく、彼女にとってはつまらない日々だったのかもしれない。そんな時、丁度おかしな声を聞いたサロメは、興味を示す。それはヨハネであった。彼はキリスト教信者で、ユダヤの祭司の家に生まれ、ヘロデ王によって古井戸に幽閉されていた。禁慾生活で...