佛教大学、道徳教育の研究(S0528)のリポートです。
2013年度、最新のものです。A判定済みです。(「教科書の内容をよくまとめられており、設題に沿った良いリポートです」と評価をいただきました。)
設題 『「生きる力」の育成と道徳教育について述べよ。』
「生きる力」の育成と道徳教育について述べよ。
「生きる力」の育成は、教育の中でとても重要な役割を担っていると考える。協調性、相手を思いやる心、生きていくための実践的な力や知恵を備え、豊かな人間性を育むことは、「生きる力」の核となるのである。
今日の教育目的について検討し、「生きる力」の育成と道徳教育及び道徳教育の在り方について、考察していきたい。
1.「生きる力」とは何か
(1)第15期中央教育審議会第一次答申に見る「生きる力」
1996年7月、時代に左右されず、社会の変化に的確かつ迅速に対応できる教育の実現を目的とし、第15期中央教区審議会第一次答申にて、「『生きる力』の育成」が新しい教育として提示された。ここでいう「生きる力」とは、
自分で課題を見つけ、自ら学び、考え、主体的に判断、行動し問題を解決する能力
自らを律しつつ、協調性を持ち、相手を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性
たくましく生きるための健康や体力
である。
(2)「ゆとり教育」のねらいと問題点
1998年、「生きる力」の育成には、「ゆとり」の中で自ら学び、考える力の育成、教育内容の厳選と...