経済学史(分冊Ⅰ) 合格リポート

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    資料紹介

    報告課題集における、分冊1(アダム・スミスの経済学説はどのように論じているか説明しなさい)についての合格リポートです。 私の文章でまとめたものですので、あくまで参考程度のご使用でお願いします。丸写しをして不合格となったとしても、こちらは責任を負いかねます。

    参考文献:「アダム・スミス」堂目卓生(中央公論社)2008年

    返却時講評:
    概ね問題なく、参考文献をも研究しているかのように、よくまとまっている。
    しかし、留意点が一つ。スミスは「投下労働価値説」と「支配労働価値説」を混在していた。彼はそれをどう整理したか。また、そもそもこの両者はどのように異なるのか。
    いささか参考文献に引きずられている感があり、ここの観点が抜けている。再度、テキスト・参考書を研究して欲しい。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     アダム・スミス(Adam Smith)が著した『国富論』には、その冒頭において「序文および本書の構想」の内容が以下のように簡潔に付されている。「各国民の年々の労働は、これらの国民にその年々消費するあらゆる生活上の必需品・便益品をもともと供給する基本であって、しかもこれらの必需品・便益品とは常に、この労働の直接所産であるか、又はその所産をもって他の国民から買入れたる物品である」と。すなわち、スミスは富の源泉は労働にあるとした。その本質は「年々消費される必需品・便益品」にあり、その原因が年々の「労働」にあるとしたのだ。同時代において強く広まっていた重商主義が貨幣にのみあるとした支配的見解に対し、スミスは「貨幣とは交換の用具である結果として重要となるものであり、日常の言葉において富と貨幣が同義に扱われることは確かに多い。しかし、富なるものは貨幣でも金銀でもなく、貨幣の購うところのもの、つまり、貨幣の購うだけの価値あるものに他ならない」とした。すなわち、スミスによれば富とは貨幣ではなく、その土地・家屋および各種の消費物であり、そんな消費物である労働の生産物を作り上げるための労働こそが富の源で...

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