内科 甲状腺機能亢進症患者の標準看護計画です。
甲状腺機能亢進症患者の標準看護計画
甲状腺機能亢進症とは
甲状腺で過剰に甲状腺ホルモンが生成され、それが血中に分泌されることにより体内の代謝が亢進し、いろいろな臨床症状が生じた状態である。この疾患は糖尿病についで多く、女性は男性の4〜5倍かかりやすく、思春期・妊娠時・更年期に多発し、夏季に増悪することが多い。甲状腺機能亢進症を生じる疾患のうち、我が国ではバセドウ病がその90%以上を占める。合併症としてはクリーゼ、悪性眼球突出症、甲状腺中毒症ミオパチー、甲状腺中毒性四肢麻痺、眼球麻痺、重症筋無力症、糖尿病がある。
アセスメントの視点
適切な医療管理が行われていれば、甲状腺疾患は健康人とほとんど変わることのない生活を送ることができる。しかし治療しても治りにくいのも事実である。その治療は長時間を要することが多く経過も長い。患者がこうした疾患の性質を理解して治療を受け入れ継続するよう支援しなければならない。患者を支えるサポートシステムが確立されていることも治療継続に影響を及ぼすため重要である。
症状
思春期から中年の女性に多い。主症状として眼球突出、甲状腺腫、心悸亢進があげられ、これをメ...