キリストの十字架の死及び復活と人類の救済の関係について述べなさい。
イエス・キリストは、自らをユダヤ人の王であると名乗り又、「神の子」メシアであると自称したという罪によって、ユダヤの裁判にかけられた後、ローマ政府に引き渡され十字架の刑となる。
ユダヤ教の指導者たちの目から見ると、イエス・キリストは、神の律法を破る者であり、さらには自分を神の子とすることによって神を冒瀆する者にみえたのである。そして、このユダヤ教の指導者たちの策略により十字架刑となってしまうのである。
『ルカの福音書』23:32~49には、イエス・キリストの十字架の場面が記されている。『同34節』に「そのとき、イエス・キリストはこう言われた。父よ、彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです」とある。この言葉は、まさに十字架に磔にされ精神的にも肉体的にも苦しめられている最中、極限の状態でイエス・キリストが言ったとされる言葉である。
同じく十字架にかけられていた囚人までも兵士や民衆などと同様にイエス・キリストに向かって罵倒や嘲笑を繰り返したとされる中での言葉とされているが、その様な状況の中での言葉と...