あなたが今日の日本の教育が直面している最も大きな課題と思うものを一つ挙げ、それと教育との関連について述べなさい。
『教育学への誘い』(第3編・現代における教育学の課題)のなかで(第2章・学校と教師)に今日の日本教育の問題点と課題点を私は見出した。特に「高等学校や大学へ何のために行くのか」(p.172参照)との問いが大変興味深く、現在の学生や子ども達へ直接この問いを投げかけてみたい衝動に駆られる。
現代の日本では、受験勉強は年々低年齢化し、未就学児童の頃から自己の興味や関心を無視した、受験のためだけの勉強を半ば強制的に親も含め家族から促される。
自分の経験からも言えることであるが、親や家族や教師などからの強制では、まるでやる気は起こらず逆に学ぶ意欲さえ萎えてしまう。勉強とは強制されるもので無く、興味や関心をもったものを追求していくことこそ本来の自然の姿ではないだろうか。
私自身、高校受験の際に既に大学へ行く道を否定しており、結果高校卒業後に進学せずに就職したのである。
興味や関心が無かったわけではないが、それ以上に周囲からの強制が窮屈であったため、学ぶことから一日も早く逃げ出した...