佛教大学通信課程のレポートを作成する際に参考になれば幸いです。
【設題】
言葉の意味が脈絡によって異なる場合を、例をあげて説明しなさい。
添削担当者の評価を以下に示します。
【設題の把握】 十分
【テキストの理解】 十分
【評価】A
【所見】
脈絡によって意味が異なる場合をよく考察できています。
言葉の意味が脈絡によって異なる場合を、例を挙げて説明せよ。
まず脈絡について述べる。そもそも、脈絡という言葉自体に意味が複数ある。
物事の一貫したつながり。道筋。
血管。脈。
このように、言葉自体に意味が複数あるものもあるが、ここでは、(1)の意味である物事の一貫したつながり上、言葉の意味がそのつながりの中で変わってくるものを取り上げていく。
まずは、発話の意味を探っていくこととする。発話の意味を探る研究をプラグマティックスという。ある人の発話をそのまま文字どおりに受け取るのではなく、その発話が含まれている談話や話し手と聞き手との関わり、さらに文化的要素まで考えて探る研究あり、話し手が本当に意図していることが何であるかということを明らかにする研究である。
次に、そのプラグマティックスのやり方の具体的な文例を挙げる。
・この部屋は明るいですね。
この文から考えられる意味は以下のようなものである。
『この部屋は明るいですね。とても気分がいい。』
これは、本当に採光的、照明的に明るく、いい部屋だという意見であり、褒め言葉として素直に表されたものであると考えられる...