A評価,精神保健福祉学科短期過程,広島の某専門学校の課題レポートです。
クライアントを理解していくためには,まず,精神保健福祉士自身が自分を充分に理解することが前提として必要となるとおもわれる。
精神保健福祉士自身が,自身を社会資源の一つとして客観視し,自分自身を媒体として活用しながら援助を展開していくことが必要となる場合が多く,結果,精神保健福祉士自身の考え方や価値観が,援助課程やともすれば利用者自身に投射・反映されてしまうこととなる。
従って,精神保健福祉士自身が自己分析することを通して,自身の性格や行動パターンの傾向,物事のとらえ方や考え方の癖などを客観的に理解し,自分自身というバイアスを投射することなく,ニュートラルな立場で相談や援助をしていくことが不可欠であろう。
『他者を理解する』と言葉にすることは簡単だが,それをなすことは容易なことではない。しかし,精神保健福祉士の援助過程において利用者の理解は必要不可欠である。クライアントは,精神疾患や精神障害を持つ方々であり,疾患や障害に起因する生活課題や福祉課題を併せ持っている場合が過半である。その問題の解決を望んで相談援助を受けることとなるため,精神保健福祉士はこうした利用者への理解を深め...