A評価,精神保健福祉学科短期過程,広島の某専門学校の課題レポートです。
就労の第一義は,労働の対価として報酬を得るということであろう。その一方で,対価としての報酬が就労の外発的動機づけ,つまり「あれを買うために働こう」というところにつながる。
加えて二義的な意義として,様々な社会的活動を体験することができるという側面がある。これら就労の意義は客観的かつ容易に認識できる。
さらに,労働の意義の主観的側面として「やりがい」を感じ,ひいては自己有用感を認識していく。テキストでは必ずしも一般的就労に限定されるものではないと記載されているが,精神障害者の支援に限らず,人が社会で生きていくためには労働とそれに対する対価は必要不可欠であり,前述の3点が満たされることをゴールとして認識することが支援の展開上重要な視点になるのではないかと考えられる。
障害者の雇用施策は,障害者基本法で定められた「障害者基本計画」を踏まえた「障害者雇用対策基本方針」を具現化するための障害者の雇用の促進に関する法律(障害者雇用促進法)に基づいて進められている。同法は,障害者の雇用促進,職業リハビリテーションなど職業生活における自立促進のための措置を総合的に講じることで,障害者の職業...